☆宝石の内部世界レポート付☆ ダイヤモンドルース
みなさん、3連休はいかがお過ごしですか?
台風19号の影響で、ご予定が大きく変わってしまった方々も多いのではないでしょうか。
当店のある東京・銀座も、どんよりと曇り空でかなり肌寒く、なんだかいつもの連休よりも人が少なく感じます。
紅葉が楽しめる一番いい季節なのに、本当に残念な連休になってしまいましたね。
でも、台風が近づくのは関東はこれからです!
みなさんも今のうちにご自宅でやり過ごすことができるよう、万端に備えをしておいてくださいね。
さて!
昨日に加えて、今日も宝石の内部世界に焦点をあてて一品、ご紹介したいと思います。
今日のご紹介は、ダイヤモンドのルース(裸石)で、内包物に美しい緑色の「パイロキシン」と呼ばれる鉱物が閉じ込まれている一粒です。
この「パイロキシン」という言葉は、一般的な宝石名としてはあまり知られていない名前だと思います。
この鉱物は、単体ではあまり大きな結晶にはなりませんが、仲間としては「ジェイダイト」や「ダイオプサイド」と同じ”輝石グループ”の鉱物です。
写真でご覧いただけるとおり、透明でクリアな若草色のこの内包物(インクルージョン)―ダイヤモンドの”クラリティ・グレード”としては、色が付いていて、かつ内包されている場所がテーブル(ダイヤモンドの上部の平らな部分)の真ん中に近い場所に堂々と鎮座していることで、I-1という厳しい評価になっていますが、実はここまで綺麗に色まで確認できる結晶インクルージョンはそう多くないのです。
折角なので、もう一つ色の付いた結晶インクルージョンを内包したダイヤモンドのご紹介を・・
<ガーネットインクルージョン>
これは、ガーネットを内包物として抱えたまま研磨されたダイヤモンド。
ダイヤモンドは、その生成される周りの環境の影響でガーネットが一緒に産出されることが多いです。きっと、長い年月の結晶する間に、取り込まれてしまったのですね。
今回のパイロキシン・インクルージョンは、肉眼ではダイヤモンドの輝きに紛れてほぼ見えることはありませんが、虫眼鏡やもちろんルーペであれば、その可憐な若草色まで確認することができます。
内包物は、その石の”欠点”として嫌がられることが多いですが、実際は亀裂ではなく「結晶」であれば、そして輝きに大きく影響がでない大きさのものであれば、むしろ楽しみの一つ、個性の一つです。
宝石の中に、またひっそりと宝石が潜んでいる―
あなたしか知らない、隠された神秘的な秘密。
是非、ご堪能ください♪
※商品の詳細は、上部掲載の写真をクリックもしくはこちらから↓
http://www.favoritestone.jp/SHOP/202482.html
※もしよろしければ、ガーネット・インクルージョンのダイヤもご覧ください♪↓
http://www.favoritestone.jp/SHOP/220562.html